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価格 : 4,950円(税込)
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Pit Hartling(ピット・ハートリング)氏による名書「Card Fictions」(カード・フィクションズ)が遂に日本語翻訳版で登場です。

想像してみて下さい…

固いテーブルを透視してカードの色を感じます。
10秒もしないうちにポーカーの手札を4つ作ります。
テーブル上に置かれたデックから、言われた枚数分のカードをはじき出します。
ごちゃごちゃなものを順番通りに直します。
さながら魔法の如く、思うがままにカードをデックのどこにでも移動させます。
観客の手の中から彼の腕時計の下へと、カードの位置を交換してしまいます。
シャッフルされたデックの順番を即座に記憶します。

このブックレットはそういうことを出来るようにする…わけではありません。大抵は、全くもって不可能なことです。しかし幸いにも、観客たちにこれらのあり得ない事柄を経験させることは出来ます。
フィクションを作り出すことでそれを成すのです。
この場合、Card Fictions、とでも言うべきでしょうか。

今のは当たり前のことに聞こえたかもしれません。
しかしこの単純な認識こそ、マジックをパフォーミングアートとして成り立たせる一番のポイントなのです。
不可能だという感覚を引き起こすのに、なにも実際に不可能なことをする必要はありません。
ですが、これには常に、演者と観客の皆さんとで作り上げる、“チームとしての努力”が必要になります。フィクションというのは誰かの心の中で作られるものです。
人間には、認識とか心だとか呼ばれる驚くべき機構が備わっていて、観客はフィクションを作り上げる過程で自ら、必要かつ積極的な関わりをしてくれるのです。
私たち演者がやるべき全て、それは観客に“適切なインプット”を提供すること、これです。
そうしたら私たちは椅子にもたれてリラックスしていれば良いのです。
あとは観客自身が自然にすーっと、魅力的かつ不可能とも言える、魔法みたいなフィクションを完成させてくれるでしょう。



日本語版に寄せて
Forward
Introduction

1. Finger Flicker
2. Master of the Mess

Method and Style and the Performing Mode
3. Colour Sense
4. High Noon
5. Cincinnati Pit

Inducing challenges
6. Triple Countdown
7. Unforgettable

Acknowledgements
Last Ward
Bibliography
訳者あとがき
A5版(本文120ページ),ソフトカバー製です。



 
 
 
 
 
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