ブラッドオレンジは、コクのある甘さと酸味、たっぷりの果汁が魅力で、その実は真っ赤に染まっています。
この赤い色素のもとは、ブルーベリーに豊富に含まれることで知られる「アントシアニン」です。
目に良いことで知られるこのアントシアニンは、イチゴやブルーベリーによく含まれているのですが、柑橘類に含まれることはまずない、珍しい品種なのです。
また、このアントシアニンにはイチゴやブルーベリーのような独特の風味を持っており、ブラッドオレンジでもその風味を感じることができます。

寒さに弱く露地栽培ができないため、生産数量が限られている希少な品種です。
ここ最近の温暖化を逆手にとり、愛知県で徐々に生産者が増えている、「可能なら生産したい」ほどの魅力ある果実です。
温暖地以外では冬は鉢植えにして、室内の窓辺で管理してください。

学名：Citrussinensis
タイプ：ミカン科常緑樹
別名:タロッコ、タロッコオレンジ
英名：BloodOrange
樹高：2.5～3.0m
収穫時期：3～4月頃
結実年数：4～5年
自家結実性：あり(1本で実がなる)
耐寒性：-2℃まで
耐暑性：強い

【育て方】

■日当たり・置き場所
庭植えなら、日当たりと水はけがよく、強風が吹きつけない場所に植えましょう。
鉢植えの置き場も同様ですが、加えて雨が直接当たらない軒下などに置くとよいでしょう。
日によく当てて養分を蓄積させることで、美味しい果実が実ります。
耐寒性は強くないので、冬場はビニールハウスか、屋内で管理しましょう。

■用土
水はけの良い、弱酸性の土壌を好みます。
市販の果樹用培養土を使用するか、赤玉土小粒7、腐葉土3の割合で配合したものがよいでしょう。

■水やり
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るぐらいたっぷり与えてください。
多湿にならないように注意しましょう。
地植えの場合は、根付いたら基本的に必要ありません。雨が降らない日が続いたら水やりをしましょう。

■肥料
花がつき始めたら、肥料のあげ時です。
実がつきはじめたら、収穫量に応じて少しずつ量を増やしていきます。
3月上旬と7月上旬に、追肥として速効性の化成肥料を施します。
12月頃に寒肥として、有機肥料を施します。
肥料を与えなくても育ちますが、隔年結果になりやすいので、可能なら肥料は施しましょう。
みかんの専用肥料もあるので、そちらを使用してもよいでしょう。

■手入れ
トゲは切りとっても生育に支障はありませんので、ハサミでこまめに取り除くとよいでしょう。

■剪定
仕立て方は開心自然形です。開心自然形は、主幹を短くして主枝を斜めに立てます。
樹高を低く抑え狭い場所に向きます。
中央部の日当たりと風通しが良くなるので、花芽が付きやすくなる主幹を中心に3本の主枝を3方向に配置します。
主幹は60～90cmとし、主枝を2～4本立てましょう。
寒い時期の剪定は、控えましょう。

■病害虫
アブラムシ、ハダニ、カイガラムシ、ハモグリバエの幼虫、アゲハチョウなどに注意しましょう。
害虫に葉を食べられると、光合成の量が減って、収穫量が減ってしまいます。
都度害虫は駆除しましょう。

【お読みください】
植物には個体差があり、お届け時には掲載画像と異なったイメージになる場合が御座います。
背丈・株張りなどは出荷タイミングや季節などで、小さくなったり大きくなったりします。
植物の状態を確認し、生育に問題が無い事を確認して出荷しております。ご了承ください。

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