楊貴妃が愛した果物と言われるライチ。
「黒葉ライチ」の葉は少し黒っぽく美しい葉で、お庭のコントラスト作りや観賞樹としても楽しめます。
1本でも実がなり、糖度は20度近くあがり、とても甘くジューシーな品種です！
種はやや大きめですが、豊産種で樹が大きくなると「すずなり」に沢山実がつきます。
他のライチ品種(玉荷包など)の受粉樹にもなります。

日光を好みます。日当たりが悪い場所では軟弱になり、花が咲かなくなるので注意してください。
成木は0℃近くまで気温が下がっても耐えます。
ただし温暖地以外で果実を収穫したい場合は、8号から10号鉢程度の鉢植えにして、室内の日の当たる暖かい場所に置いて冬越しさせると可能になります。

学名：Litchichinensis　Lychee
タイプ：ムクロジ科レイシ属非耐寒性常緑小高木
別名：茘枝(レイシ)
糖度：約20度
結実年数：2～4年
開花時期：2～4月
収穫時期：5～7月
樹高：2～3m
耐寒性：4℃まで
耐暑性：普通

【ライチの育て方】

■日当たり・置き場所
熱帯果樹ですので、年間を通して日当たりの良い場所で管理してください。
沖縄や九州といった暖地以外では越冬できませんので、鉢植えで管理します。
春～秋は屋外の日なたで育て、冬は室内で管理しましょう。
雨が多いほど実がつきやすくなりますが、開花・結実期に雨が多いと着果不良の原因となります。

■植え替え
収穫量と土の容量は比例します。
そのため、できるだけ大きな鉢に植え替えると、より収穫量が上がります。

■用土
弱酸性の、水はけの良い土壌を好みます。
市販の専用培養土を使用するか、赤玉土6、ピートモス2、川砂2の割合で配合したものがよいでしょう。
鉢の底に石等を敷いてから、鉢の1/3まで用土を入れ、苗を中心に置き、周りに土を入れることで、失敗なく鉢に土を入れることができます。

■水やり
土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るぐらいたっぷり与えてください。
特に春～秋の生育期はたっぷり水を与えてください。
果実が形成される6～7月は水切れになりやすいので、特に注意してください。
冬は水の吸収量が減りますので水は控えめに、土が乾いたら水やりをしましょう。

■肥料
生育期の4、7、9月に、果樹用の有機質肥料または化成肥料を施してください。
市販の果樹化成肥料は即効性があるせいか、多く与えすぎると葉が茶色く枯れたようになりますので、徐々に様子を見ながら施しましょう。

■受粉・結実
ライチは1本で結実しますが、虫による受粉が最も確実です。
屋外や簡易ハウス等に鉢を入れて、虫を誘い出しましょう。
また、ライチは果実となる雌花の割合が少ないので、枝の数を増やし、たくさんの花を咲かせることが、収穫量アップにつながります。

■剪定
枝の先に実りますので、樹高を抑えるように剪定すると、収穫が楽になります。
剪定の適期は8月下旬頃、収穫後です。
重なり合った枝、太い枝、内側に向かって伸びる枝を付け根から間引き、樹の内部まで日射しと風が良く入るようにし、上に伸びていく枝は切り詰めます。
翌年の花(果実)は、その年に伸びた発育の良い枝の先端につくので、その年に伸びた枝の先端は切り詰めないよう注意してください。

■取り木の仕方
適期は2～3月です。
5センチ程度剥離し、ミズゴケを撒きつけ、乾燥させないようビニールで覆いつくします。
うまくいけば、8月～9月頃には根が出てきます。

【お読みください】
植物には個体差があり、お届け時には掲載画像と異なったイメージになる場合が御座います。
背丈・株張りなどは出荷タイミングや季節などで、小さくなったり大きくなったりします。
植物の状態を確認し、生育に問題が無い事を確認して出荷しております。ご了承ください。

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