アメリカクコは、季節ごとに様々な形で楽しめる木です。
春は、新芽が収穫できます。
この新芽には芳香があり、おかゆに入れて薬膳粥にしたり、おひたしにすると美味しく食べられます。
夏は、葉を乾燥させてクコ茶が楽しめるほか、ピンクがかった紫の花が咲きます。
秋は、すずなりにつく細長い実が収穫できます。

このクコの実には、ビタミンや18種ものアミノ酸が含まれており、その栄養価の高さから、スーパーフードとも呼ばれています。
柔らかく赤い実ですが、生食にはやや不向きです。
ドライフルーツにして、ヨーグルトや飲み物に入れても良いでしょう。
杏仁豆腐の上にのっている赤い実といえば、馴染み深いでしょうか。
現地では、果実酒にして強壮剤としても利用されています。
アメリカクコの実は、丸くてトマトに近い形をしています。
非常に丈夫で育てやすく、観賞用としても食用としても価値があります。
初心者の方にもピッタリな、生活に寄り添ってくれる植物です。

学名：Lyciumchinense
タイプ：ナス科クコ属耐寒性落葉低木
別名：枸杞、ウルフベリー、ゴジベリー
開花時期：8～10月
花色：ピンク～紫色
収穫時期：10～11月
結果年数：1～2年
自家結実性：あり(1本で実がなります)
樹高：1～2m
耐寒性：強い
耐暑性：強い

【育て方】

■日当たり・置き場所
日当たり、風通しが良い場所を好みます。
半日陰でも育ちますが、花つきは悪くなりますのでご注意ください。

■用土
弱酸性程度なら問題ありませんが、酸性の土壌は苦手ですので注意してください。
市販の一般的な培養土を使用するか、赤玉土7、腐葉土3の割合で配合したものがよいでしょう。

■植え付け
適期は3～6月頃です。
東北以南なら地植えで育てることができます。

■水やり
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るぐらいたっぷり与えてください。
地植えの場合は、根付いたら基本的に必要ありません。雨が降らない日が続いたら水やりをしましょう。
湿度を嫌いますので、水のやりすぎに注意しましょう。
木が小さいうちは、夏場の水切れに注意しましょう。

■肥料
肥料は特に必要ありません。
実を収穫する場合は、冬に腐葉土を土に混ぜ込み、2月頃に緩効性肥料を適量施すとよいでしょう。
施す肥料のうち、チッ素が多いと、枝葉ばかり茂って実付きが悪くなりますので、ご注意ください。

■剪定
適期は2月です。
この時期には既に花芽がついていますが、細い枝、徒長している枝などの不要な枝を切り落とし、風通しを良くしてください。
花芽を切り落としたくない場合は、花芽がつく前の6月頃に剪定をしてもよいでしょう。

■病害虫
病気はウドンコ病に、害虫はアブラムシ、テントウムシダマシ、クコフシダニなどに注意してください。

【お読みください】
植物には個体差があり、お届け時には掲載画像と異なったイメージになる場合が御座います。
背丈・株張りなどは出荷タイミングや季節などで、小さくなったり大きくなったりします。
植物の状態を確認し、生育に問題が無い事を確認して出荷しております。ご了承ください。

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