ヤマブドウは日本に自生するブドウの木で、甲州と並んで日本に二つしかない在来種です。
古事記にもその名前が登場するほど、古くから愛されてきた果樹です。
実は1粒が8ミリ、約1gととても小さく、酸味が強いため生食には向きません。
主に、ジュースやシロップなどに加工して食べられています。

しかしヤマブドウの樹皮は厚く柔らかく、その上丈夫なので、編み込みバッグなどの上質な素材になります。
さらに手油で勝手にツヤが出るので、使えば使うほど、艶やかな雰囲気に仕上がります。
柔らかいので扱いやすく、長く使えば使うほど状態が良くなる特性から、ヤマブドウで編み込まれたかごは、ハンドメイドはもちろん、デパートでも扱われるほど信頼されています。

学名：Vitiscoignetiae
タイプ：ブドウ科ブドウ属耐寒性落葉つる性低木
原産地：日本、朝鮮半島
別名：オオエビ、オオエビヅル、ヤマエビ、エビカズラ、サナヅラ、ヤマブンド
開花時期：5～6月
花色：黄色
収穫時期：9月下旬～10月上旬
果実の大きさ：約1g
平均糖度：10～16度
結実年数：3～4年
自家結実性：なし(雌雄異株です。受粉木として開花時期の合うブドウの木が必要です)
耐寒性：強い
耐暑性：普通

【育て方】

■日当たり・置き場所
日当たり、風通しが良く、地植えの場合は水はけの良い場所を選んでください。
耐暑性がやや弱いので、夏場の西日はできるだけ避けましょう。

■植え付け
鉢植えの場合は、なるべく深い鉢を選んで、植え付けてください。
地植えの場合は、なるべく深く穴を掘り、有機肥料を元肥えとして植え付けてください。
植え付けたあとは、支柱を立て、枝を固定させてください。
支柱に固定するとき、まっすぐの棒に巻き付ける方法や、ぶどう柵や垣根に誘引させる方法があります。
鉢植えの場合、円形の支柱に這わせるあんどん仕立てもオススメです。

■水やり
乾き気味に管理します。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、鉢底の流れ出るくらいたっぷり与えてください。
地植えの場合は、基本的には雨が当たる場所では雨にまかせて、雨が降らない場合は、土が乾いたら与えてください。

■肥料
3月と、11～12月に、根本にアミノ酸が含まれた有機肥料を施しましょう。
窒素が多いと、葉が茂りすぎて実がつきにくくなるので、収獲が目的の場合、窒素成分は控えめにしてください。

■受粉
雌雄異株なので、受粉木として開花時期の合うブドウの木が必要です。
ヤマブドウの雄木でも良いですが、多品種でも、開花時期さえ合えば大丈夫です。
開花期が雄木と雌木でずれた場合、人工受粉をすることもできます。

■剪定
適期は、12～1月です。
伸びすぎた枝を切り戻してください。

■病害虫
ブドウトラカミキリ、ブドウトリバ、コガネム、クロヒメゾウムシシなどに注意してください。

【お読みください】
落葉樹ですので晩秋から4月頃までは葉の無い状態で出荷します。
植物には個体差があり、お届け時には掲載画像と異なったイメージになる場合が御座います。
背丈・株張りなどは出荷タイミングや季節などで、小さくなったり大きくなったりします。
植物の状態を確認し、生育に問題が無い事を確認して出荷しております。ご了承ください。

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