時代:遼(A.D.916〜1125)
大きさ:直径約17.3センチ
内モンゴルを中心に中国の北辺を支配した契丹人の王朝。
この時代には唐三彩の影響を強く受けており、赤い土に化粧土をかけ、低温釉の三彩をほどこした焼き物が数多く作られる。
唐三彩ほどの繊細さはないが素朴な雰囲気が出ており、日本のわびさびの精神に通ずるところから人気があり非常に高価なものである。
これは遼三彩の典型的な皿で代表的なもの言えよう。
印花と言いあらかじめ文様を彫った型に陶土を押しつけて文様をつけてから化粧土をほどこし三彩を施釉している。また重ねて焼成するのでそのため三点の目あとがついている。