熱による変色効果を持つ貴重な結晶
カメレオンジルコン２．５４ＣＴ


 

ジルコンの中でも大変珍しいカメレオンジルコン。

ジルコンと言えば１２月の誕生石でもあり
ダイヤモンドのような強い輝きが特徴で有名な宝石です。

今回はご案内する結晶は一見普通のジルコンに見えますが
実は熱による変色効果を持つ極めて珍しい結晶です。

サーモクロミズム（英: thermochromism）という
一種の大変珍しい特徴をもち、加熱する事によって
カラーが変わります。

通常の状態ではシャンパンゴールドの美しい輝き。
 

そして、もうひとつの美しい鮮やかな姿。

このタイプのジルコンは一定の温度になると黄色〜赤みが
鮮やかになり透明度・テリが大変上がります。

特にこちらの結晶は黄色味が強く感じられる結晶です。

掲載画像の下部の写真は写真はスプーンにルースを乗せて
下からライターで数十秒加熱したものになります。

ちなみに、本来のカラーストーンで言う加熱処理と目的が違い
温度の変化によって物質の色が可逆的に変化する現象になりますので
時間の経過と共にゆっくりと元の姿に戻ります。

コレクターの心を揺さぶる不思議なジルコン。

もちろん、直接ルースに火を当てないようにしてください。
そして、くれぐれも火傷にはご注意下さいませ。

それでは熱により変化する神秘の結晶
カメレオンジルコンをごゆっくりとお楽しみください。



＜変化をご覧頂くにあたって＞

左図は実際にジルコンを変化させている様子を撮影した写真です。 ルースによって変化する度合い時間に差はありますが、数十秒程加熱するとサーモクロミズム現象により、少しずつ彩度と透明度が上がっていく姿を確認することができます。結晶によってはドライヤーでも変化を確認できる事もあるそうです。 <<ご注意ください>> スプーンは高熱になりますので柄の部分でやけどをしないようにしてください。 また、過度な加熱はやけど、 石の破損につながる可能性が有るためお控えください。 また、ルースに直接火を当てないでください。 なお、加熱の際はライターなどではなく、コンロでも構いません いかなる場合も全て自己責任にてお楽しみください。