本年度ラテン・グラミー「最優秀フラメンコアルバム」を獲得！ペペ・デ・ルシア75歳の闘い。
現在76歳のペペ・デ・ルシア、14年振りの新作は2021年度のラテン・グラミー「最優秀フラメンコアルバム」を獲得！ 親交のあるスター歌手、アレハンドロ・サンスがプロデュースを担当、コンセプトは失われしフラメンコへのノスタルジー。カマロンとパコ・デ・ルシアを筆頭に「mi Perla（ペルラ・デ・カディス）」「mi Pastora（ニーニャ・デ・ロス・ペイネス）」と、往年の名手がレトラに続々登場。歌い手として一番の変化は、ハイトーンの絶唱を抑え気味にした事。アレハンドロの「叫びすぎないよう」、盟友ホセ・メルセーの「低めの音域で」との助言を受諾した新境地だ。ブレリアでディエゴ・デ・モラオ、タラントでビセンテ・アミーゴ、ミネーラとコプラでは、収録音源でパコ・デ・ルシアが伴奏！ パコ最後のバンドメンバー、アライン・ペレス（ベース）や、元セクステットのホルヘ・パルド（フルート）も参加する豪華さ。印象的なジャケットは、マジョルカ出身アメリカ在住の画家、ドミンゴ・サパタの作品。全8曲、歌詞付き。（中谷伸一）
Te llevo en mis sentíos/Ya no estás a mi lado/Las manillitas del reloj/Un nuevo universo/Alejandro hermano mío/Se me partió la barrena/Porque la vida me da/Me extraña que no me extrañes