カンテ・ホンドの大型新人登場!一発録りで、カンテ・プーロを確実に継承。
カンテ・ホンドの大型新人の登場だ。ヒターナかどうかは分からない。押し出しの強い風貌からしてヒターナに見えるのだが。セビージャ県プエブラ・デ・カサージャ生まれの25歳らしい。本作は全6曲で少ないが、各曲が長い!ソレア・ポル・ブレリア(7分8秒)、シギリージャ(10分33秒)、ソレア(8分28秒)、ティエントス・タンゴス(9分36秒)、ブレリアス(6分36秒)、フィエスタ(8分27秒)という具合である(註-ソレアとティエントスがクレジットと違って入れ替わっている)。これはどう見てもライブ仕立ての一発録りに違いない。「八方破れの凶暴性と自在な即興魂」と中谷伸一氏は評するが、奔放な野生はドローレス・アグヘータの若い時に通じるものがある。フラメンコのモダン化が叫ばれて久しいが、他方でカンテ・プーロの継承が確実になされていることが、マリア・ヘスス・ベルナルを聴くと分かる。伴奏はマヌエル・ヘスス・カリージョ。全6曲。
Soleá por bulería/Seguiriya/Soleá/Tientos/Tangos/Bulerías/Fiesta