26歳とは思えない枯れた味わいの名演。底抜けに楽しくしてしまうのがカディスのコンパスが持つ魔力!
サン・フェルナンド出身の若手、ホアキン・デ・ソラの2013年デビュー盤。地元レーベル、フラメンコ・デ・ラ・イスラから出た、インディーズらしい手作り感溢れる音作りの一枚。ホアキンはちょっと発音が特徴的で、それがまたトボけたイイ味わいを出しているのだけど、初っ端のアレグリアスの「ティリティタン…」からその魅力が全開。続くティエントもカディス県の人らしく少し速くてタンゴに近いノリで歌っているのが嬉しい。発表当時26歳とは思えない枯れた味わいの名演。そして白眉はタンギージョとブレリアにノセたチュフリージャ。タンギージョは師匠マリアナ・コルネホ直伝の早口とおふざけでスペインの不景気を痛快に笑い飛ばしてしまう。笑いと風刺が溢れるカルナバルの町カディスに生まれ、その隣町サン・フェルナンドに育ったホアキンのセンスが光る瞬間だ。最後のチュフリージャも歌詞の内容は他愛もない話だけど、それを底抜けに楽しくしてしまうのがカディスのコンパスが持つ魔力だし、ホアキンはそれを見事に操っている。 (Ulito)
若いにも係わらず古い味わいを出す個性派!
カマロンと同じカディスのサンフェルナンド島出身の若いカンタオール、ホアキン・デ・ソラ。カマロンの影響大と思いきや、むしろ古い味わいに価値を置いた歌い方が素晴らしい。バックのアレンジは斬新でモダンだか、それに乗る歌は古い懐かしい味わい。全8曲、歌詞付き。
Amantes(Alegri?as)/Carmela(Tientos)/Lumbre(Cancio?n por Buleri?a)/Quiero estar solo(Malaguen?a del Canales)/Tanguillos econo?micos/Las La?grimas(Fandangos)/En el po?rtico(Solea')/Mi amigo Genaro