WHISPER NOT
曲紹介とArtistsanからのコメント
1, Black Coffee
1948年、サラ・ボーンの為に描かれた名曲。切ない女心を歌った名曲をカーバー。
知美さんの歌は時代をタイムスリップさせてくれます。
2, Devil may care
1956年ボブ・ドローのナンバー。「向こう見ずで行こう」この曲は一変して、前向きで小気味の良い曲です。ダイアナ・クラールもライブアルバムで歌っていますが、知美さんの歌いプリは実にしゃれてます!
3, I can't get started
1936年の曲だそうです。邦題「言い出しかねて」。多くのミュージシャンがカバーする、名曲です。フフランク・シナトラやノラ・ジョーンズなんかも!今度は切ない男心。しっとりしたジャズの雰囲気たっぷりの曲です。
4, Whisper not
アルバムタイトル曲のWhisper not。
1956年、ジャズ・メッセンジャーズに所属していたベニー・ゴルソンの名曲。後にアニタ・オディーが歌詞を付けたそうです。知美さんの「ささやきは」!?
5, If I'm Lucky
1946年の曲です。私はこの曲をメロディー・ガルドーで知りました。
知美さんはこの曲を、甘くメローな恋の歌を、しっとりとそしてさり気なく♬
6, There will never be another you
1946年の映画「アイスランド」の主題歌だそうですが、私はオオスカー・ピーターソン・トリオのインストしか知りませんでした。知美さんで初めて歌詞入りを聞きました。
オスカーのこの曲は彼らしく歯切れの良いものだったので、このギャップはなかなか良く、歌詞から言えば、知美さんの歌うこの曲の方がむしろ原曲に近く、切ない男心の曲だったのだと知りました。
Vocal:坂井レイラ知美
Guitar:平岡 遊一郎
Trumpet:高瀬 龍一
全てスタンダードナンバーです。
坂井レイラ知美さんは、これだけの歌唱力を持ちながら、自分の歌唱力を見せびらかすことが全くない人です。
その曲その曲に寄り添い、曲が歌ってほしいと思われるような歌い方をするシンガーです。
曲の持っている時代背景の匂いさえしてくるのは、本当に不思議です。
全く力の入らない自然体の歌声は、聞く者の身体に自然に入り込んでするのです。
このアルバムを聴くと、本当にリラックスしてしまいます。
そして知らない間に終わっていたりもするので、また聴いてしまいます。
小気味の良いギターと雰囲気たっぷりのトランペットとシンガー。シンプルですが
またそこが素晴らしアルバムです。